モリタが紡ぐ、明日の世界 モリタが紡ぐ、明日の世界

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これまでも、これからも

平安時代より伝わる京都の伝統工芸「京くみひも」。
紐は本来、何かを束ねたりつないだりする生活の必要性から生まれました。何本かの紐を合わせて1本に組み上げ、強さとしっかりとした締まり感という実用性に、優美な京の文化を織り交ぜながら、千年有余の伝統を紡いできました。

私たちモリタには、創業時より今日まで“四恩の精神”が息づいています。四恩とは、天地・国家・父母・衆生の四つの恩のこと。生きとし生けるものは何らかの恩によって支えられていることを感じ、感謝の気持ちを大切にしなければならない。この精神をすべての活動のバックボーンとすることで、事業活動を通した社会貢献のあるべき姿を具現化しようとしてきました。この思想はSDGsが示す方向と合致します。

多様性と包摂性を持つ社会を創造するSDGsの考えを、モリタらしく進めるために。イメ—ジするのは、SDGsが掲げる17の目標にモリタカラーの「鳩羽紫」を足した18の糸が紡ぎ出す明日と未来。様々な人との関わり合いに感謝の気持ちを忘れず、モリタにしかできない歩みを続けてまいります。

モリタのSDGsへの取り組み

特に”医療”、”人”、”地球環境”という3つの社会的課題解決テーマとそれぞれの持続可能な開発目標に対して、具体的な活動を推進していくことを宣言します。

医 療

歯科医や患者さんのみならず、スタッフなどの医療従事者や関連する人々全てが安心してシームレスに医療を受けられる社会を目指し、これまでモリタが進めてきた人を中心とした製品開発をはじめ、人々が医療をより身近に感じ健康的な生活を送ることができるようにし、健康寿命の延伸に貢献していきます。

グループ従業員と関連する企業の人々がより働きやすく、健康的な社会生活を送れるように人と繋がり、人を作り、そして育むという理念のもと人事制度の見直しや社内外の環境づくりを構築し、職場の活性化や女性社員や外国籍社員の活躍推進に貢献していきます。

地球環境

2050年のカーボンニュートラル達成を見据えてバックキャストで事業活動における環境負荷削減目標を定め具体的取組みを推進し、気候変動の防止と循環型社会の実現に貢献していきます。

■ SDGsについて

2015年に国連で採択された、持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」。
豊かで活力ある未来をつくるため17の目標を定め、2030年までの達成を目指す世界規模の取り組みです。

関連する活動例

医療

質の高い医療の普及のため、最良の製品・サービスを提供し社会に貢献する。

「人」を中心に考え
「人にやさしい製品」の開発

患者さんも楽に、歯科医もアシスタントも楽な姿勢で、正確に、かつ効率の良い診療ができる環境を実現したいという思いで「人にやさしい製品」を生み出してきました。特に1960年代に歯科診療の立位診療スタイルが主流の中、世界に先駆けて水平位診療を提案しました。患者さんを仰向きに寝かせ、歯科医は頭部後方に座って治療をするもので、今では世界で当たり前となっている歯科診療スタイルの始まりとなりました。この診療台こそがすべての人が自然な動きと自由な感覚を妨げられず診療ができる「人」中心の開発コンセプトの基となりました。

■ 歯科診療ユニット

歯科医の姿勢や動きを分析し、器具を座ったままで自然に手に取ることができる最適な場所や方向に配置すること、また手にフィットしストレスのない器具のかたちにすること、などすべての器械器具を「人」を中心に見直したことで新たな水平位診療台を開発し、歯科医も患者さんにも楽な姿勢で正確に、かつ効率の良い診療ができる環境を提案してきました。

■ 画像診断機器

撮影領域を診断に必要な部分のみに限定することで、高解像度と低被ばくを同時に実現した歯科用コーンビームCT診断装置を歯科業界においていち早く製品化し、見えないところをもっと正確に診断する、という臨床現場の夢を実現してきました。
人体で最も小さいと言われる耳小骨も鮮明に撮影できるなど、耳鼻科分野においてもその高い描画性能には定評があり、質の高い診療に貢献しています。

■ 歯科用ハンドピース

高トルクで歯科医の切削へのストレスを低減し、低振動・低騒音・ゼロサックバックにより患者さんに安心・安全な切削機器を開発してきました。

■ 歯科用レーザー装置

生体組織における蒸散作用の高いEr:YAGレーザーにより、痛みを感じにくく、患者さんにとって不快に感じる音や振動が少ない歯牙の切削や生体にダメージが少ない歯周病治療が可能となるレーザー装置を歯科業界においていち早く製品化し、質の高い医療に貢献しています。

■ 根管治療機器

熟練した歯科医の細やかな指先の動きを再現したモーター制御と高精度な根管長測定機能の連動により、誰もが安心・安全に根管治療を受けられるように製品を開発してきました。

■ 高齢者歯科・訪問診療 製品

訪問診療においても、医院内と変わらない診療環境を提供するために、軽く簡単に準備・片付けができ、充分な機能・性能を持った可搬型ユニットを開発し、超高齢社会における健康寿命の延伸に貢献しています。

■ 教育用ヒト型患者ロボット

治療を受ける側の負担も考慮した臨場感の高い臨床実習を可能にし、次世代の歯科医の育成に貢献してきました。

予防歯科システム Cresmile

世の中の口腔疾患や虫歯で悩む人々を減らし、健康的な生活を送って欲しいという思いから、歯科検診の向上を目指すとともに、多彩な製品やサービスで歯科医院と患者さんにあらゆるソリューションを提供し、歯科医療をサポートしています。また、児童虐待のない社会の実現へも貢献するため、「Cresmile」対象商品の売上の一部を「オレンジリボン運動」へ寄付を行っています。

MR(Mixed Reality)歯科教育システム開発
WK2/WK22プロジェクト活動

ヘッドマウントディスプレイを用いたMR(Mixed Reality)技術を活用することで、これまでにない歯科教育の為のシミュレーションシステムの開発を行っています。第37回ケルン国際デンタルショー(2017)にてコンセプトモデル、第38回ケルン国際デンタルショー(2019)にて製品化に向けたプロトタイプを発表。現在も開発を続け歯科領域における教育や治療の安全性や技術レベルの向上を目指しています。

MDSC
(モリタデジタルソリューションセンター)

歯科診療の現場でもますます進んでいるデジタル化。MDSCは今後訪れるであろうフルデジタルデンティストリーの時代に向けて立ち上げられた施設です。次世代機器の「検証」、購入されたユーザー様に対しての「教育」、質疑等解決のための動画コンテンツを作成する「サポート」。この3つの柱で構築され、それらをワンストップでご体感、ご活用いただける場となることを目指しています。

・地域コミュニティに参画し、コミュニティを支える
・社外関係者と連携し活躍を支援する
・健やかで働きがいのある職場の実現

地域社会への貢献

地域の小学生向けに工場見学を開催し、”歯の健康”と”ものづくり”について学ぶ機会の提供や、地域コミュニティの防災訓練に参加し、災害時には構内を開放致します。また、自治体と協力し、地域の雇用創出を図っています。

社員のワーク&ライフシナジーの向上

社員が仕事を通じて成長することで仕事の効率化や生産性の向上を図り、自分の時間も充実させる、そのような働きがいのある職場づくりを推進しています。人も仕事も価値観も多様化する中で、よりコミュニケーションを活性化させ、ワーク&ライフシナジー(しごと&生活の相乗効果)の向上を目指しています。

■ 健康経営の推進

健康経営優良法人2020ホワイト500認定

■ 働きがいのある仕事の推進

人と人とのつながりを大切にし、コミュニケーションを活性化させ新しい価値を創造し、仕事の効率化(RPA、OCR)や生産性の向上(自動化、ロボット)を図り働きがいを高めています。

地球環境

・気候変動防止に貢献する
・生物地球化学的循環のリスクを低減する
・水質資源を保護する
・循環型社会に貢献する

環境保護に配慮した取組み

環境マネジメントシステムを構築し、環境に配慮した医療機器を提供することで人々の健康に貢献しています。
また、環境リスクの低減および環境保護に配慮した活動を推進しています。

■ 環境マネジメントシステム(ISO14001)認証を取得

■ RoHS指令やREACH規則に対応した製品の提供

■ 製品含有化学物質管理マネジメントシステム認証を取得

■ 空調や照明・生産設備などの効率的な運用によるCO2排出量削減

■ 消防法危険物非該当の切削油を活用した加工

■ 環境にやさしい粉体塗装

■ トルエン・キシレン含有量0.1%以下の溶剤塗料を使用した塗装

■ オゾン破壊係数がゼロの洗浄液による部品洗浄

■ 塗装前処理工程に使用するリン系洗浄剤削減

■ 自然エネルギーの利用

太陽光パネルを設置し、自然エネルギーで発電した電力を地域に還元

雨水以外の水を工場から排出しない「排水循環システム」をを採用・推進し、地域の自然環境保護に貢献